現実は甘くない
介護職として働く中で理想と現実のギャップを感じる部分について紹介していきます。まず、介護職は収入が低いという問題があります。これは公定価格の存在が要因として挙げられますが、今後は積極的な処遇改善が行われていく見込みです。また、人間関係の悩みに苦しんでいる人が少なくありません。職員同士だけではなく、利用者との間で発生するトラブルもあります。さらに、身体的な負担が大きい仕事であるため、きちんと対策を講じる必要があります。
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介護職はやりがいのある仕事ですが、収入面が他の仕事と比べて低いという問題があります。厚生労働省が行った調査によると、介護職全体の平均年収は3,521,400円で、日本の全産業の平均年収は4,400,000円です。なぜ収入が低いのかというと、介護事業者の報酬は介護報酬から支給されているためです。これは公定価格であり、大幅な上昇は望めません。しかし今後は、介護職の処遇改善のために様々な取り組みが行われることが決まっており、徐々に改善されていく見込みです。
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公益財団法人介護労働安定センターの調査で、介護職員の離職理由の23.9%は人間関係であることがわかりました。介護施設は様々な立場のスタッフや利用者が毎日顔を合わせる場所です。立場の違いからくる意見の食い違いなどから人間関係の問題が発生しやすいという特徴があります。特に介護職はチームで仕事をすることが多いので、人間関係に亀裂が生じると大きなストレスとなります。また、利用者との間に生じる人間関係のトラブルもあります。
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介護職は身体的にハードな業務が多い仕事です。特に身体介助は大きな負担がかかります。腰を痛めて仕事を続けるのが困難になり、離職を余儀なくされる人も少なくありません。そうならないようにするためには日ごろのケアが重要です。また、正しい知識を持って介助業務にあたることで、身体への負担を減らすことができます。その他にも、24時間体制の施設で働く場合は夜勤が発生するため、心身共に疲弊しやすいという面もあります。